にぎみたまが出会う人の中には
本心の願いではない「願い」を
これがわたしの願い事です！！と
強く思っていらっしゃる方がいます。
例えばめちゃくちゃしんどい職場で働いていて
「仕事をやめたい！！」が
ど真ん中の願い事だったとします。
けどそれではなくて
「自分の好きな事を仕事にして、人の役に立ちたいです！」
「やりたいことはこれから探します」
「たくさんの人を笑顔にしたいんです」
っておっしゃるんです。
このパターン、すごく多いんです。
一見するとポジティブで素晴らしい願い事だと思うんですね。
人の笑顔を見たい。
人の役にたちたい。
その想いは立派なのですが
本来の切望するほどの願いである
「今の仕事を辞めたい」から
目を背けてしまっている状態なのです。
目を背けてしまう原因として
・収入が無くなってしまうから
・やめるって言い出せない環境だから
・他の人は頑張っているのに、出来ない自分が悪いんだ
などなどの理由があって
お仕事をやめる！！というのが
すごく後ろめたいことであったり
罪悪感があったりして
表に出すことを躊躇います。
（人それぞれです）
結果として耳障りがよく
人から批判されないような
「誰かのお役に立ちたいんです」
「みんなの笑顔を見たいんです」
みたいな事が自分の願いだと思い込みます。
そしてそれを叶えるためにどうしたらいいですか？と
にぎみたまの場にやってきます。
で、だいたい
「他人を笑顔にする前に、自分を笑顔にしましょう」
「で？あなたの願いは？」と
聞き返されて困惑するパターンです。
今回「仕事」という
ちょっとわかりやすい形でお伝えしてますが
だいたいこんな感じで
本心を自分自身で見えにくくしてしまっています。
わたし、思うんですけれども
人ってみんな利己的だし
自分のことばっかり考えていると思うんですね。
でもそういう自分を醜く感じたり
そういう自分が嫌いだったりすると
それを認めたくなくて
美しい自分でありたくて
本当はどうでもいいことを
「願い」だと思ってしまうのだと思うんです。
本音・本心がわからない
一番の理由は
「直視したくない自分」が大嫌いだからだと思うんです。
大嫌いな自分をみたくないから
美しい願いをもってみたり
誰かや世界が悪いことにしたりして
どんどん本音本心本願から遠ざかっていくのだと思います。
また「好きなこと」を知りたかったら
自分の「嫌いなこと」をなかったことにしない。
聖人君主ではない自分こそが、自分なのです。
本音本心を知りたい！と思うなら
まずそういう自分を直視するところから
始めてみたらいいと思います。
みたくないし、怖いし、嫌ですけれどね。
最高にゲスな自分って。
